【パフォーマンス向上】勉強・仕事が出来る人の性格特徴を徹底解説

ポジティブ心理学
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こんにちは、Namack(なめっく)です。

心理学研究では、仕事や勉強で高い成果を残すことと、性格傾向には関連があることが指摘されています。

  • 仕事や勉強で高い成果を残す人ってどういう人?
  • でも、仕事や勉強ができるのって頭の良さで決まるんでしょ?
  • 楽観的な人って、見通しが甘いから仕事出来なさそう…
サイ子さん
サイ子さん

このような疑問に答えるため、今回は楽観性と課題のパフォーマンスの関係について解説していきます。

【この記事で学べる事】

  • 頭の良さだけでパフォーマンスが決まらない理由
  • 仕事や勉強で高い成果を残す人の性格傾向
  • 楽観性とパフォーマンスの関係
Nameck(なめっく)
Nameck(なめっく)
これから解説していく内容は、一般論などではなく、心理学研究で実証された根拠のある事実です。

それでは、さっそく勉強・仕事のパフォーマンスと性格傾向の関連について見ていきましょう。

頭の良さだけでパフォーマンスが決まらない理由

仕事や勉強などのパフォーマンスに関係する要因は頭の良さだけではありません。

もちろん、頭の良さ、つまり知能の高さは仕事や勉強の成果に関わる重要な要因です。

しかし、たとえ頭が良くても次のような人だったらどうでしょうか。

たとえ頭が良くても…

  • 全くやる気がない
  • 楽しいことに気が散って、課題に集中できない
  • 多少の困難ですぐあきらめてしまう

どうでしょうか。

Nameck(なめっく)
Nameck(なめっく)
一夜漬けでテストに臨むよりも、計画的にコツコツと準備をしたほうがテストの結果が良くなることは明白ですよね。

つまり、勉強や仕事できちんとした成果を出すためには、事前の努力が必要となるのです。

もちろん東大に入ったり、上場できる企業を立ち上げて経営をするような人には知能の高さも必要となるかもしれませんが、私たちが日常的に触れる課題には、知能の高さよりもこのような粘り強く取り組む姿勢のほうが大切になるでしょう。

仕事や勉強で高い成果を残すためには、頭の良さ(知能の高さ)だけではなく、課題に注意を集中し、コツコツと事前準備をするひたむきな努力が必要となるのね!
サイ子さん
サイ子さん

仕事や勉強で高い成果を出す人の性格傾向

粘り強くしっかりと事前の努力を怠らない人は、注意散漫で飽きっぽい性格あったり、少しの問題で失敗で諦めてしまうネガティブな性格ではありません。

じゃあ、どんな性格が成果をあげられる人なの?
サイ子さん
サイ子さん

結論からお伝えすると、楽観的な性格傾向の人は仕事や勉強など課題への取り組みで高いパフォーマンスを示すことが指摘されています。

楽観的って、いわゆる能天気な人のこと…?
サイ子さん
サイ子さん

心理学的には楽観性という性格特徴は次のように定義されています。

『将来、肯定的な結果が生じることを期待する傾向』

つまり、上手くいくだろうと成功のイメージが頭に浮かびやすい性格の人のことを楽観性が高い人であるというのです。

今回のテーマである「課題のパフォーマンス」では、次のような考えを持ちやすい人のことを指します。

楽観性の高い人は…

  • 次の仕事のプレゼンも上手くいくだろう!
  • 期末試験のテストも良い点が取れるだろう!
サイ子さん
サイ子さん

ただ「成功するだろう」というポジティブなイメージが頭に浮かびやすいだけで課題のパフォーマンスが上がるなんて不思議ですよね?

Nameck(なめっく)
Nameck(なめっく)
では、パフォーマンスと楽観性がどのように関連しているのかを詳しく見ていきましょう。

楽観性とパフォーマンスの関係

それでは、なぜ楽観的な性格の人は課題で高いパフォーマンスを残せるのでしょうか?

その理由は、楽観的な人が次のような特徴を持っているからであるとされています。

  • モチベーションが高まり、粘り強く取り組む
  • 重要な目標に注力し、気が散らない

モチベーションが高まり、粘り強く取り組む

楽観性の高い人は、課題に高いモチベーションを持ち、困難があってもあきらめることがないため、結果的に高いモチベーションを残すことが出来ます。

楽観的な人は「きっと上手くいく」という成功のイメージを頭に思い浮かべやすく、これは課題へのやる気や努力を高めます

逆に上手くいかないだろうとネガティブな想像をしてしまうと…

どうせ、テストで良い点は取れないだろうから、勉強しても無駄だ…
サイ子さん
サイ子さん

このように、「どうせ上手くいかないから…」と考えてしまうと、いくら努力をしても無駄だと思いからモチベーションが下がり、あきらめてしまいます。

これに対し、楽観性の高い人は、多少困難があったとしても、その成功のイメージが揺らぐことはありません。

この問題はすごく難しいけど、勉強すればきっと分かるようになるし、もっと頑張って勉強しよう!
サイ子さん
サイ子さん

そのため、多少の困難があったとしても、へこたれることなく粘り強く取り組むことで高いパフォーマンスを得られるのです。

Nameck(なめっく)
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楽観的な人は、成功をイメージするから、やる気が高まり、困難にも負けず取り組むのです!

重要な目標に注力する

しかし、成功のイメージだけで高いパフォーマンスを残せると言われても納得いかない人もいるのではないでしょうか。

成功をイメージすることで、逆に「勉強しなくてもテストで良い点とれるだろう」って怠けちゃうんじゃない?
サイ子さん
サイ子さん

その気持ちはわかりますが、楽観性の高い人はむしろ逆の特徴を持っていることが最近の研究で分かっています。

そもそも、私たちは、試験や部活の大会、友達と遊びに行く、仕事のプレゼン、テレビゲームをクリアするなど日常的に多くの課題に直面しています。

そして、それぞれの課題に割くことのできる時間や労力には限りがあるので、全ての課題に全力で取り組んでしまうと良い結果を出せるはずがないのです。

Nameck(なめっく)
Nameck(なめっく)
そこで重要となるのが「自己制御能力」です!

外山(2017)の「楽観性が代替的な目標抑制に及ぼす影響」では、楽観性の高い人は、試験勉強や大事な商談など個人にとって重要な目標が活性化されると、そのほかの重要ではない目標(友人関係やエクササイズ、TVゲームクリアなど)にはあまり力を注がなくなる傾向があることが示されました。

つまり、楽観的な人は「自己制御能力」が優れているという特徴を併せ持っており、大切な目標に対して集中して粘り強く取り組み、些細な目標には適度に取り組む「優先順位」をきちんと自覚するため、成し遂げなければならない仕事や勉強など大切な課題のパフォーマンスが高くなるのです。

まとめ

今回は仕事や勉強などの課題のパフォーマンスと性格の関係について解説しました。

記事のポイントをまとめます。

  • 仕事・勉強の成果には、ひたむきな努力が重要
  • 高いパフォーマンスを残す人は、楽観的な性格をしている
  • 楽観的な人は、モチベーションの高さ、粘り強さ、重要な目標に集中して力を注ぐ自己制御能力に優れている

【参考文献】

  • 橋本京子・子安増生(2012)『楽観性とポジティブ志向が幸福感に及ぼす影響』心理学評論 55 (1), 178-190
  • 外山美樹(2014)『特性的楽観・悲観性が出来事の重要性を調整変数としてコーピング方略に及ぼす影響』心理学研究 85 (3), 257-265
  • 内藤誼人(2012)『楽観性と学業パフォーマンス』立正大学心理学研究所紀要 10 1-7
プロフィール
この記事を書いた人
Nameck

国立大学に進学も、なじむことが出来ず引きこもりに…。
そんな中で心理学と出会い、知識0の状態から独学で臨床心理士指定大学院に合格。
心理学を学びたいけど、ハードルの高さを感じている人の役に立ちたくて心理学情報を発信中。

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